はじめまして

この庭に訪れてくださる方へ

はじめまして。この「心の庭」にて綴り手を務めます、神結紬(かみゆい・つむぎ) と申します。私は、長い日々の中で出会った小さな喜びや痛み、人の心の奥底でひそやかに息づく光と影を、静かにすくい上げて言葉にしたいと願っております。私が紡ぐ文章は、...
言葉と在り方

温情を忘れるな ― 人の心を温めるもの

人は忙しさの中で、いつのまにか大切なものを置き忘れてしまうことがあります。その一つが「温情」です。温情とは、相手を思いやるあたたかな心。見返りを求めず、ただ相手の立場を思い、静かに手を差し伸べる心の働きです。信仰の教えにおいて、この温情はと...
気づき・学び

陰徳をつむということ

人は、良いことをすれば誰かに認められたいと思うものです。褒められれば嬉しく、感謝されれば心が温かくなる。それもまた自然な心の働きでしょう。けれども、昔から大切にされてきた言葉に「陰徳を積む」というものがあります。人の見えないところで、そっと...
日常の教え

口からこぼれる言葉は、誰を映しているのか

人が集まる場所にいると、ふと耳にすることがあります。学校行事や待ち時間の合間、何気ない会話の中で語られる、家族への不満や悪口。姑のこと、嫁のこと。時には、強い言葉で笑いながら語られることもあります。けれど、その言葉を静かに見つめてみると、少...
日常の教え

天上天下唯我独尊

静かに佇む誕生仏。天を指し、地を指し、「天上天下唯我独尊」と説かれたその姿は、一人ひとりの命がかけがえのないものであることを、そっと思い出させてくれます。**天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)**は、仏教に伝わる言葉で、釈...
生き方の工夫

生きるとは、苦しみを抱いて歩むこと

人は、ときに心が折れそうになるほどの苦しみに出会います。どうして生きていなければならないのか、と問いかけたくなる夜もあるでしょう。お釈迦様は、人の生は本来「苦」を伴うものだと説かれました。生まれること、老いること、病むこと、そして別れ――避...
人生・生き方

不貞はなぜ許されないのか

――宗教が語る、人の心の約束人はなぜ、不貞を「してはならない」と教えられてきたのでしょうか。それは単なる道徳や、古い決まりごとだからではありません。宗教が長い時間をかけて語り継いできたのは、「人の心を壊さぬための智慧」そのものです。多くの宗...
人生・生き方

人はなぜ「死」を考えるのか ― 生きる意味を見つめて

どうせ死ぬ。最後は、必ず死ぬ。臨終の時は、誰にでも平等に訪れる。生まれてくる時も、死んでいく時も、結局は一人なのだと思う。どれだけ人に囲まれていても、その瞬間を、代わりに迎えてくれる人はいない。これは、変えようのない事実だ。この事実を前にす...
生き方の工夫

信仰とは何か

信仰とは、特定の宗教や教義に属することだけを指す言葉ではない。少なくとも、私にとっての信仰はもっと身近で、もっと静かなものだ。それは、誰かに見せるためのものでも、声高に語るものでもない。自分の心の奥に、確かに在るもの。それが、信仰心だと思っ...
気づき・学び

故郷に友ありて

故郷を離れ、仕事に追われる日々を送る友がいる。一方で、地元に残り、変わらぬ暮らしを積み重ねている者もいる。立場は違えど、互いの歩む道は、決して断たれてはいない。よく考えてみれば、故郷に友がいるということは、安心が形を持ったものなのだと思う。...
気づき・学び

お釈迦様の教え

生きることは、辛いことお釈迦様は、悟りを開かれたのち、最初に何を説かれたか。それは、「生きることは、苦である」という厳しくも真実の教えでした。華やかな希望でも、耳触りの良い言葉でもありません。しかしこの教えは、人を突き放すためのものではなく...